はるろぐ

アラフォー放浪女子の日常。

プロポーズ大作戦。

某お宿で働いていたときのお話。

 

フロント業務をしていました。

ハイシーズンなこともあり、お部屋は満室、

お客様をお迎えする前に特筆されている内容に目を通し、

同じくフロントスタッフ同士で共有と確認をします。

 

502号室。露天風呂付きの特別室(男性1、女性1)

ご来館手段はお車。

アーリーチェックイン(通常は15時チェックインのところ、別料金を支払って14時チェックインに変更している状態)

本日男性から女性にプロポーズ予定。

サプライズで、バラ100本、ケーキあります。

夕食時(18:00~)にご提供予定ですが、男性ご自身で取りにこられますので

お声かけあるまでフロントで管理おねがいします。

 

 

バラ100本…おお。

 

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どんな人かなあ…?って忙しいながらも

お客様のお祝いは我々従業員も嬉しくてそわそわしていました。

 

しかし、せっかく早めのチェックインにしているのに16時半を過ぎてもいらっしゃいません。

でもまあ、デートな訳だし、車だし、楽しく寄り道でもしてのんびりコースに切り替えたのかもね?

と思いつつも、一応いただいていた携帯番号に確認のご連絡をしました。

 

彼氏さんが対応してくれて、内容としては

彼女が体調不良で遅れています、

夕食には必ず間に合わせるので、予定通りおねがいします!

と。

体調不良…ごはん食べられるのかな?

と思って確認したけれど、大丈夫とのこと。

 

気をつけてお越しくださいと伝えて電話をきりました。

 

それから18時ごろにご到着され、お手続きはすべて彼氏さんが行い彼女さんはカウンターに寄り付きません。

早々とお部屋に案内して、やっとひと安心かと思いきや、内線。

 

「まだ彼女の体調が優れないから夕食の時間を一番遅い時間にずらしてもらえませんか?」

レストラン対応を確認したところ、okだったので20時に変更しました。

 

しかし、食事会場に現れたのは彼氏さんのみ。

さすがになにも出さない訳にいかないので、彼女さんには簡単なプレートを用意しルームサービスに。

 

バラとケーキもそのおままフロント保管に。

 

よくあさ、朝食会場にも彼女さんは現れず、お部屋で軽食を召し上がって帰られました。

バラとケーキはチェックアウト時に彼氏さんが持って帰りましたが、どうなったかは不明です。

 

 

ここまでは、表向きのおはなし。

 

お2人がチェックアウトした日の、帰りが同僚とお一緒になりかえりながら話しをしました。

 

同僚「ねーねー、プロポーズのところどうなった?」

私「んー…」

同僚「やっぱ体調不良じゃないでしょ?」

私「たぶんねー…なんとしても説得してつれていきます、て言ってたんよねー」

同僚「非常階段でさ、女性が一人電話してたんだよね。」

私「なんて?」

同僚「どこの部屋の人かわかんなかったけどさー、もう帰りたい!一緒の部屋とかむり!!!きつい!夕飯一緒にとかきつい!お風呂も部屋についてたけど大浴場いった!」

私「…あーーーーー」

同僚「体調不良は説得しないよねー」

 

 

ふたりとも苦笑い。

 

何となく、寂しい気持ちになった帰り道でした。

 

 

 

最後まで読んでくれてありがとう。

 

 

 

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こんぺいとうの夕べ の旅するセラピスト、はるかかう(略してはるかう)です。

色を使ったカウンセリング形式のセラピー·カラーセラピーや、しゅわしゅわ炭酸発泡の入浴剤の手作り体験、満月と新月に仕込むハーブのオイル漬け·インヒューズドオイルの販売など、何気ない日々を特別にするお手伝いをしております。

モットーは毎日が特別でいいじゃない。

 

大阪府うまれで群馬県が実家です。

現在は旅先で働きながら生活しています。

 

移住生活のこととか、仕事のこととか、セラピーのこととか、自分のこととか、ラフに書いていく予定。

気楽にお付き合いください。

 

こんぺいとうの表記はひらがなですが、もし漢字にするなら金平糖よりは糖花だと思っています。

糖蜜を幾重にも重ねられたひとつぶをゆるやかに溶かしていくような、夕方におうちでまったりと1日を思い出すような、穏やかな時間をあなたに。