目を瞑って雨を聴いた。
身体中が雨音に満ちて、それはすぐに部屋へとひろがった。
そうしているうちに窓の隙間から水が流れ込んできてゆっくりと部屋を満たしていった。
部屋の家具や飾りは不思議とその場にとどまり浮いたりはしていなかったから、テレビもスマホも壊れないだろうとおもった。
底から眺めるみなもは空の灰色をにぶく映してたぷたぷと揺れていた。
天井までもう少しで届きそうになったとき、そとから誰かが窓をあけて部屋の水は大きな川になって流れていくのを見送った。
目を開けたら変わらずの、変哲もない部屋だった。
夏の豪雨は窓越しに溺れそうになる。
関東、梅雨入りですね。
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こんぺいとうの夕べ の旅するセラピスト、はるかかう(略してはるかう)です。
色を使ったカウンセリング形式のセラピー·カラーセラピーや、しゅわしゅわ炭酸発泡の入浴剤の手作り体験、満月と新月に仕込むハーブのオイル漬け·インヒューズドオイルの販売など、何気ない日々を特別にするお手伝いをしております。
モットーは毎日が特別でいいじゃない。
現在は旅先で働きながら生活しています。
移住生活のこととか、仕事のこととか、セラピーのこととか、自分のこととか、ラフに書いていく予定。
気楽にお付き合いください。
こんぺいとうの表記はひらがなですが、もし漢字にするなら金平糖よりは糖花だと思っています。
糖蜜を幾重にも重ねられたひとつぶをゆるやかに溶かしていくような、夕方におうちでまったりと1日を思い出すような、穏やかな時間をあなたに。